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玉城「ゆうしゃー!!」
玉城「その首もらったー!!」
朝からけたたましい叫び声と足音に目を覚ます観月少年
眠い目を擦って身体を起こす、
だって起きなきゃ首取られるんだもん。
観月「…あのヤロ、飽きもせずに今日も」
観月「こちとら夜中走って眠いんだ」
観月「もう少し眠らせてくれても…」
ドバーン!!
観月少年の部屋のドアが簡単に潰される
玉城「勇者!今日こそアンタの首を取る」
玉城「そんで皆のところに帰るんだ!」
玉城「これでアタシの時代は安泰だー!」
玉城「アッハッハッハッ!!」
観月「はいはい、そーですか…」
観月「首でも国でもなんでも取ってけ」
観月「…その前にドアの修理な。」
観月少年はゆっくり二度寝に入った
夜中走らされた挙げ句酷い起床状況で眠くてしょうがないのである
ちなみにドアは5回修理している
玉城「とうとう差し出す気になったか」
玉城「うんうん…長かったな!ここまで」
玉城「苦節2ヶ月、頑固たる勇者の結界を破り、早朝奇襲を掛けること5回。」
玉城「やっと勇者の首が取れる!」
玉城「感動の涙で目が…」
その時、寮母はキレた
美並「うるせー!!」
美並「朝っぱらから喧しんだよ!」
美並「クソガキ共は静かに起きてさっさと学校に行きやがれ!」
ズコーン!!
美並寮母の蹴りが玉城少女の背中に…
クリーンヒッツ!!
玉城「ぐべばっ!!」
ぶっ飛んだ玉城少女の身体はガラスをぶち破りぶら下がっている
毎日繰り返される朝っぱらからの大騒ぎにロングスリーパの美並寮母は毎日キレる。
学習能力がサル以下の玉城少女も懲りずに毎日繰り返す。
そして毎日お決まりのセリフ。
美並「お前達二人はっ!」
美並「朝飯抜きだーっ!!」
出た、美並寮母の十八番
説教の代わり“飯抜き”
ちなみに美並寮母は22歳。結構若い
玉城「ちょっと待て!美並!」
玉城「飯抜きはキツい!それだけは…!」
玉城「なんだったら勇者を2日間朝飯抜きにしてやってくれ!」
玉城「それでアタシは免除…」
美並「…四の五の言わずにさっさと学校の準備しろクソガキが!」
美並「夜飯も抜きにすっぞ!」
美並寮母の怒りと玉城少女の叫び声で観月少年の今日がまた始まった
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