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二分後、またもや携帯が着信を知らせる電子音を部屋に響かせます。
また知らない番号です。
「もしもし。」
今度はきちんとした日本語で電話にでます。
「もしもし……あのー僕なんですけど。」
僕?
やはり大野康平以下略のようだ、女性の声に聞こえるのは私の幻聴か何かだろう。
「康平久しぶりだね。携帯変えたなら教えてよ。驚くじゃないか。」
「違います!僕は康平なんかじゃないです!まず康平って男性の名前じゃないですか?僕の声って男っぽいですか?」
どうやら大野康以下略ではないらしい。
性別から間違えているようだ。
「じゃあ貴方はなに平なんですか?」
「最後に平がつく事前提なんですか!?平がつく女性なんて見たことないですよ。」
「見たことがないだけで可能性はゼロではない。」
「なに無駄にかっこいい事言ってるんですか!」
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