3394人が本棚に入れています
本棚に追加
/158ページ
田園地帯の稲穂が緑色から黄金色に変わり、季節を感じることも出来る。
見晴らしがよく、スピードを出した車も通らないため、愛犬の散歩にはお気に入りのコース。
田んぼにはたくさんのカモメがいて、何となくミスマッチな景色だな、なんて呑気に考えながら歩いていたっけ。
普段は眠っていて気づかないけど、一夜漬けのテスト勉強や、仕事の続きを家で徹夜している日には、毎朝5時に鳴る市場のサイレンを聞いて孤独になっていた。
あー!もう5時かー!って、焦りと不安に襲われるのだ。
でも、響き渡る船のエンジン音が漁師の1日の始まりを知らせ、オレンジの朝焼けが部屋の壁へ射し込むと、私の背中を押してくれていた気がした。
勉強や仕事など、追い込んでいたものから開き直っていただけかもしれないけど。(笑)
最初のコメントを投稿しよう!