故郷

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田園地帯の稲穂が緑色から黄金色に変わり、季節を感じることも出来る。 見晴らしがよく、スピードを出した車も通らないため、愛犬の散歩にはお気に入りのコース。 田んぼにはたくさんのカモメがいて、何となくミスマッチな景色だな、なんて呑気に考えながら歩いていたっけ。 普段は眠っていて気づかないけど、一夜漬けのテスト勉強や、仕事の続きを家で徹夜している日には、毎朝5時に鳴る市場のサイレンを聞いて孤独になっていた。 あー!もう5時かー!って、焦りと不安に襲われるのだ。 でも、響き渡る船のエンジン音が漁師の1日の始まりを知らせ、オレンジの朝焼けが部屋の壁へ射し込むと、私の背中を押してくれていた気がした。 勉強や仕事など、追い込んでいたものから開き直っていただけかもしれないけど。(笑)
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