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「麻雀探偵にしてくれないか?」
その言葉は、私の安全牌だった。
私に切れる牌など、現物の牌だけだった。
こんなところで振りこむわけにはいかない。
人生を長く続けるためにも、私は警察の指示にしたがった。「どこに行くんだ?」
「お前さんの好きな場所やで」
20分後、警察と私は雀荘にきていた。
その雀荘は、私が逮捕された場所だった。
「ここになんのようだ?」
「麻雀を打つに決まってるやろ」
警察の表情はマジメだった。遊びが感じられなかった。
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