マージャン探偵

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    私は顔をあげて、警察のようすをうかがった。     警察は手錠をとり出して言った。「とりあえずは逮捕させてもらうで」     「ウソだろ……」私はウソだと願った。夢にちがいないと思った。     しかし、現実だった。     私は現実を知ったとき、大きな疲れを感じた。     もう、ダメなのか……。     私のため息は、雀荘の入口に溢れだした。なにかをつつむように、現実を受けいれるように……。    
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