マージャン探偵

7/325
前へ
/597ページ
次へ
    「麻雀探偵にしてくれないか?」     その言葉は、私の安全牌だった。     私に切れる牌など、現物の牌だけだった。     こんなところで振りこむわけにはいかない。     人生を長く続けるためにも、私は警察の指示にしたがった。「どこに行くんだ?」     「お前さんの好きな場所やで」         20分後、警察と私は雀荘にきていた。     その雀荘は、私が逮捕された場所だった。     「ここになんのようだ?」     「麻雀を打つに決まってるやろ」     警察の表情はマジメだった。遊びが感じられなかった。    
/597ページ

最初のコメントを投稿しよう!

643人が本棚に入れています
本棚に追加