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「本当に打つのか?」
「そりゃあそうや」警察は雀荘の看板を指差した。「そのためにきたんやから」
警察の言葉はむずかしかった。すぐに理解できるものではなかった。
私は事情を飲みこめないまま、大きなため息をついた。「麻雀を打つひつようなどあるのか?」
「そんなもん考えんでええやろ」警察が言った。「流れるモノは流れのままに……まあワイなら流れに反発してみたいけど、お前さんには反発させへんで」
「そうか、よくわかったよ」
やはりこいつは変わり者なんだ。まあ、私も人のことは言えないがな。
私は雀荘のドアをあけた。
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