そら。ふゆとナツの顔

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高台に位置するわたしの家は、きっと誰よりも空に近い。 だから空は誰よりも早くわたしに新しい季節を教えてくれるのだ。 冬の空は色が薄い。 まるで年老いてしまったかのように薄くもやがかかっている。 一年間いっぱいいっぱいがんばって、人のうえにかぶさって、ちょっと疲れてしまったように。 そんな空を見たときは、ほんわかあったかい気持ちになれるんだ。 わたしもこんなふうに、誰かのために一生懸命になりないなって、やさしい気持ちがあふれてくる。 夏の空は濃い青。 元気いっぱいのしるし。 暑いなか、空だってがんばって人をおおってる。 でも空はやさしいから、だからきっととってもきれいな青になる。見た人が元気になりますように、って願いがこめられた青に。 そんな空を見たら、何でもできるような気がしてくるんだ。 いっぱいいっぱいがんばって、そしたらできないことなんかないって。 空は毎日違う色をする。 それをわたしの家から見ていると、泣いたり笑ったりしているように見える。 そんな空に、夏がんばりすぎるから、冬疲れちゃうんじゃないのかなぁと思ったのは、秘密だ。
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