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そして放課後。
「悠斗行こうぜ!」
と扉のところから俺を呼ぶ輝季の声がする。
『おぉー』とやる気のない返事をしながらバックに教科書を入れファスナーを閉め、輝季のところ鞄を持ってに歩いて行く。
「おっせぇよぉ!!さっ行こうぜ!!今日はたくさん調べたいことがあんだ。」
と言い、早歩き気味で俺の前を歩いて行く。
ルンルンしながら歩く輝季を無視して、悠斗は看護師になると言った輝季のことを考えていた。
-なんで看護師なんかになるんだ。
なんで弟を見て看護師なんかになりたいと思ったんだ。
看護師以外でもいいんじゃないのか。-
考えれば考えるほど疑問は積もるばかりだった。
-俺はなんで輝季についてこんなにも考えなければならないのか・・・・・
「どーした?そんな怖い顔して。なんか悩み事か?」
-いや、お前のことだお前の!!-
と言いたいとこを抑え、
『いや、ちょっとな』
と自分なりに冷静に言った。
しかし輝季には深刻に悩んでるように聞こえたようで、しつこく「なに?どうしたの?」と聞いてきた。
でもお前のことだとも言えず・・・
『いや、なんでもない』
と笑顔で言った。
「そっかぁ…。あのさぁ俺看護師になりたいって本気なんだ。」
『いや、今のお前見れば分かるよ。』
「そ、そっか。お前は親友だもんな。なんでもおみとおし!ってか!!あははっ」
いや参ったなぁ~とか言いながら輝季はニコニコしながら頭をかいてる。
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