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『はい、では終わらなかった人は夏休み明けに提出して下さい。じゃあ号令!!』
『きりーつ!礼!』
「ありがとうございました!!」
『はい、お疲れさん!!』
みんながざわめき出す。
俺は一人席で突っ伏しながら考えた。
-俺は将来何になりたいんだろう。
将来の自分?
…そんなの考えたこともなかった。-
前の授業は総合学習。
課題に出たのは、進路希望調査書と10年後の自分へ手紙を書くというものだった。
俺秋山悠斗は中学三年生になっても進路が決まらず、調査書も手紙も白紙のままだった。
-このままじゃめんどくさいことになる。
だけど書けないものは書けない。
…あぁーめんどーなことになった…。-
と思っていると友達が近づいてきた。
「おい、悠斗書けたか?」
『いや…。』
「そっか俺もだ」
と話しているともう一人近づいてきた。
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