第一章

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そして放課後。 「悠斗行こうぜ!」 と扉のところから俺を呼ぶ輝季の声がする。 『おぉー』とやる気のない返事をしながらバックに教科書を入れファスナーを閉め、輝季のところ鞄を持ってに歩いて行く。 「おっせぇよぉ!!さっ行こうぜ!!今日はたくさん調べたいことがあんだ。」 と言い、早歩き気味で俺の前を歩いて行く。 ルンルンしながら歩く輝季を無視して、悠斗は看護師になると言った輝季のことを考えていた。 -なんで看護師なんかになるんだ。 なんで弟を見て看護師なんかになりたいと思ったんだ。 看護師以外でもいいんじゃないのか。- 考えれば考えるほど疑問は積もるばかりだった。 -俺はなんで輝季についてこんなにも考えなければならないのか・・・・・ 「どーした?そんな怖い顔して。なんか悩み事か?」 -いや、お前のことだお前の!!- と言いたいとこを抑え、 『いや、ちょっとな』 と自分なりに冷静に言った。 しかし輝季には深刻に悩んでるように聞こえたようで、しつこく「なに?どうしたの?」と聞いてきた。 でもお前のことだとも言えず・・・ 『いや、なんでもない』 と笑顔で言った。 「そっかぁ…。あのさぁ俺看護師になりたいって本気なんだ。」 『いや、今のお前見れば分かるよ。』 「そ、そっか。お前は親友だもんな。なんでもおみとおし!ってか!!あははっ」 いや参ったなぁ~とか言いながら輝季はニコニコしながら頭をかいてる。
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