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空気が重いし
それに…。
「居心地悪いでしょ?これはアナタの感情」「あなたは何?」
「私は、“アナタ”よ」
目の前にいる。
確かに私
でも違う
私であって私ではない
「私、じゃないわ」
「違わなくないわ、あなたよ。アナタの中にいるもう一人の私」
すると手には凶器を持っている。
彼女は笑いながらこちらをただみる。
少しだけ
危ないと思った自分がいる
でもなぜ?
なぜ私に攻撃するの
みんなみんな
「あなたは可哀想よね、自分ではどうすることもできない」
「あなたに何がわかるのよ!」
後ずさりしながら
なるべく距離をとる。
けれど彼女はお構いなしに話を続ける。
「…わかるわよ、アナタのことなら。愛を受けたことがない、だから愛した方が分からないんでしょ?」
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