あかがみさん

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あかがみさん

あの日・・・ 『補食』の瞬間を目撃した。 当たり前のように警察へ駆け込んだが、相手にされなかった。 心優しい警官の1人が 「暑さで幻でも、見たんじゃないかい?」 と、言った。 ・・・ふざけるな!! あれが、幻の訳がない。 喚き立てた俺に同情して、警官が現場に付いてきてくれた。 でも、蛍光灯の下には何も居なかった。 それどころか、あんなに広がっていた血飛沫さえも何一つ残って居なかった。
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