異世界への(強制)旅立ち

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悲鳴の聞こえたほうを見てみると、耳の尖った女の子が100センチほどの小さな人型の魔物の大群に囲まれていた。 その数、ざっと15匹くらいか。 なぜ悲鳴が聞こえるまで気づかなかった俺!w つーか、開始直後に強制戦闘イベントかよっ! そんなことを考えつつ、目立たないようにローブで顔を隠し助けに向かう。 あの魔物は、知識の泉を使わなくてもファンタジーの定番だからわかるが… ―――――― 《ゴブリン》 鼻が尖り、身長は低く、腹がぽっこりと出ている醜い姿の妖精。ズル賢く言葉も話すことができる。 単体では人間の子供と同じほどの身体能力しかないが、しばしば群れで現れ商人などを襲い荷物を奪う。 稀に魔法使い・呪術師など能力持ちの固体も現れるらしい。 ―――――― あぁ、やっぱり。 ファンタジーの序盤といえばスライムかゴブリンだよね! 小学生だった俺は最初のフィールドに出てくるゴブリンで必死にレベルあげして、まともに進む前に飽きてしまったっけ…
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