異世界への(強制)旅立ち

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顔はローブで隠れててみえないけど、あの細い身体はとても肉弾戦で戦えるとは思えない。 どうするんだろう… そう考えていると、その人はおもむろに地面に落ちてる石を拾い上げた。 まさか…あれで?さすがに魔力のないゴブリンといっても石ぶつけるだけじゃ倒せるはずないよっ… ゴブリンは耳がいいので背後から近づいてきた人間にすぐ気づいた。 『なんだ?おい、人間!そんなひょろっとした体で俺たち全員を相手できると思っ…がふっ!』 ……え? たった一撃の投石でゴブリン達のリーダーは周りの仲間を巻き込みながら吹き飛んだ。 まさかっ!あの細い体のどこにそんな力が…魔力の放出も感じられなかったから強化魔法も使ってないはずでしょ!? 『『『ボ、ボスッッ!!!』』』 「おいおい。あれがボスかよ?ゴブリン界ではお喋りなヤツが一番えらいのかよw」 人間の挑発でゴブリン達は怒り狂い、一斉に襲いかかる。 強くてもさすがにあの戦い方で多数を相手にするのは無理ね…
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