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希望を失い私が落胆していると、人間は目を閉じた。
なにか策があるのかな?それとも諦めて死を覚悟したのか…
そのとき、人間の目の前に
淡い光が現れた。
光が納まると、そこには黄色い大き目のネズミがいた。
まさか召喚士なの?召喚したときに魔力は感じなかったけど…
それにしても
か、かわいい……じゃなくてあまり強そうには見えないけど大丈夫かな…
『イヒヒ…まさか召喚士だとは油断していたが、そんなネズミになにができる!』
ゴブリンも同じことを思ったのか、馬鹿にしたような含み笑いをしながらネズミに向かい突撃する。
「いけっ!ピカチュウ!電光石火!」
人間のその言葉と共にネズミはゴブリンへ向かい高速で走り出す。
ぴかちゅう?あのネズミの召喚獣の名前かな?でんこうせっかは魔法…?
先頭にいた二匹のゴブリンは短剣で威嚇をしているが、召喚獣のスピードについていけず、突き飛ばされた。
はやい!目で追うのがやっとだった。あれが能力…?
「よし!あとはまとめてかみなりだ!」
人間がそう叫ぶと、召喚獣は体に電気を帯始めた。
雷の召喚獣なのね。でも、あの見た目だと威力は期待できないかな…。
『そんなネズミが使えるのは精々下級魔法程度だろう。かかれええい!!』
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