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自己紹介が終わり
触れ合い会があり
その間ずっと曽良に電話をかけ続ける
本当はケータイ持ち込み禁止なのだが
先生に何度か持ってかれそうになったが
オレの逃げ足と回避のスキルは一般人よりも高いと信じてる
………出ないっ
今絶対曽良のケータイの着信履歴ヤバいことになってるが気にしない
…あぁ…入学式の日に目立つのはマズいかな…
まぁ良いか…何もしなくてもオレと曽良はどちらか片方が欠けると有り得ないくらい悪目立ちするんだし
「よいしょっ…と」
後ろ跳びで開いていた窓の桟に飛び乗る
「ちょっ…中山君っ」
先生がケータイを取り上げようと追いかけてきた足を止めた
クラスのみんなが交流を深めるための会話を止めてこちらに注目する
「親友の捜索の邪魔しないで下さい」
と、一言残しそのまま飛び降りる
3階程度ならいつも落ちてるから衝撃の受け流しには慣れてる
ただ、上履きなもんだからそれなりに痛い
上を見上げると先生と生徒が寄ってたかって窓から顔を出してる
……やっぱり出ないか…
んー…曽良も子供じゃないんだし
そこまで過保護になることもないか
でも心配なものは心配なので
メールに残すことにする
『どっか行くならせめて場所くらい教えろよ』
…また記憶喪失とかで戻ってくるんじゃないだろうな、アイツ…
「…はぁ……」
仕方ない、教室戻るか
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