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「ただいまー」
玄関の方から声が聞こえた。声の主は妹だ…。
高校一年の生意気な小娘である。
ガチャッ
俺「おかえりー」
妹「…」
俺「…な、なんだよ」
妹「べっつに~」
あのやろー、最近更に生意気になってきやがった。俺を兄として思ってんのか?
妹「あー、疲れた。ねぇ、喉乾いたんだけど」
俺「は?」
妹「…は?じゃないわよ。こっちはテストで疲れてんの。一日中引きこもってるあんたと違うんだからそれくらいしてくれたって良くない?」
俺「あのなぁ、百歩譲って理由は良しとしてやろう。けど、モノには頼み方があんだろ!!」
妹「…はぁ。ホント、あんたってめんどくさい男ね」
なん…だと…!?この俺がめんどくさい?なぜ?なぜだ!俺は正論を…
妹「ちょっと、退いてよ!」
俺「え?」
妹「麦茶取れないでしょ。冷蔵庫の前で突っ立てんな」
俺「あ、わりぃ」
妹は麦茶を取り出し、コップに入れて自分の部屋に戻っていった。って、麦茶そのままかよ!
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妹があんなに生意気になったのは高校に入って少ししてからだ。お袋も親父も、思春期だからと済ましている。
つか、考えたら俺だけに生意気だ。
どーいうことだ?
ハッ…まさか………
ハハハ、なんてな。
考えただけで腹に収まってる昼食が出てきそうだ。
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