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結局片っ端からまわった結果、20分後に自分の教室に着いた。
…あの朝の先生にめっちゃ怒られたけどね。
美桜「入学式早々、大変だったね 由衣」
由衣「…顔笑ってるよ 美桜」
美桜「あら ごめんなさい」
…完璧面白がってますね、美桜さん。
由衣「あの先生説教長いんだよねー
説教している間、どれだけ自主勉強出来るか考えた事あるのかね あの冷血鬼教師」
美桜「…由衣 うしろ」
由衣「え?」
ゾクッ
由衣「…気のせいかな なんか後ろからものすごい殺気が…」
美桜「気のせいではないみたいね」
由衣「…でっすよねー;;;」
バシッ
由衣「いったーい!!
何すんの こうちゃんっ」
菰馬「ほーぅ? 俺が居ない時には"冷血鬼教師"で俺が居る時には"こうちゃん"か?」
あたしが"こうちゃん"と呼ぶこの人がさっきいった"冷血鬼教師"こと、藤原 菰馬(ふじはら こうま)。
23歳で成り立て新米教師らしい。
バシッ
由衣「…たぁっ」
菰馬「この俺が直々に説教してやってるのに無視するのか?小娘の分際で」
こ…っ小娘だとぉ?
由衣「失敬なっ!! あたしはもう大人ですっ!!」
菰馬「23の俺と比べればお前は全然子供だ」
由衣「ぐ…っ
でも、その分こうちゃんはオジサンじゃ……ヒッ!!」
菰馬「…この俺がオジサンだと?
鬼教師の次はオジサン…
いい度胸しているなぁ、宮桐 由衣?」
由衣「∑ギャ…ッッ;;;
すいませんっ」
菰馬「それに宮桐 由衣
お前はさっき俺の説教を聞いてるうちにどれだけ自主勉強出来るか考えた事があるかと言ってたな…?」
由衣「…はぃ」
菰馬「ならばその期待を裏切らないよう、今日の課題を倍にしてやろう」
由衣「∑なぁ…っ!?; 入学式終わったばっかりですよ あたしっ!」
菰馬「喜べ 小娘
今日は午前中で下校だ、十分時間はある
…ということで、このプリント全部やって来い」
由衣「…これざっとみても20枚はありますよね?」
菰馬「残念ながら25枚だ やってこなければーーー……
…分かっているな?」
効果音が付くではないのかと思う程の笑み。
由衣「…鬼」
菰馬「何か言ったか?」
由衣「ぃぃいいえっ」
最悪だぁー…。泣
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