第一章~いざ魔法学園へ~

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「俺の名前はセリム。セリム・パラセンダル。お嬢さんは?」 「(えっ!?兄様…?)私は…」 「そこ!1限目の鐘はなってますよ!早く教室に行きなさい!」 「は、はい!」 セリムと名乗った男子生徒は慌てて駆け出して行ってしまった。 ルーシアはいきなり生き別れた兄と出会った事と、名前を名乗らなくて済んだ事と、いきなり怒られた事にビックリしてしまいフリーズしてしまった。 「あら?あなたは何年何組?」 「あ…私は転入生の…」 「あぁ、あなたね。話は聞いてるわ。ついてきて」 「はい」 「そうそう、私はキリエ・カサブランカ、1年A組の担任よ。よろしくね、ルーシア・ウォルターさん」 「はい、よろしくお願いします」 それっきりで茶髪をポニーテールにした若い女性はさっさと歩いて行ってしまう。 ルーシアはそれに遅れないように着いていき、程なくして扉の上に『学園長室』と書かれたプレートのある場所に辿り着いた。
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