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「マスター、何処で何時話し合うと言う事になりましたか?」
「これからすぐに、皇帝の居城でよ。会議室にてギルドマスター並びにZランカーと『刀姫』は絶対参加になるわ」
「他にも参加者が?」
「高位の貴族も参加する事になるわ。ただし時間に間に合わなければ参加出来ない事になっているから、そこは安心して」
「分かりました」
そう言うと私は『氷雪』を出して身に纏う。
同じくZランカーの兄さんも『焔』を身に纏っていた。
マコトさんは魔防具を持っていない、というよりも魔力を持っていないから持てないからそのままだ。
「『刀神』は誰が迎えに行っていますか?」
これから移動しようと思ったけれども、いつも迎えに行っていた師匠はもういないのだからどうするのかと思って尋ねる。
「……『東端の館』の者がギルド間転移魔法陣で送ってくれる手筈だからもうそろそろ到着しているはずよ」
母さんがそう言うのとほぼ同じタイミングでこの部屋の扉がノックされる。
「どうぞ」
「失礼する」
母さんの許可の後に入って来た人は丁度話していた『刀神』その人だった。
「これでこのギルドから行くのは揃ったわね。それじゃあ行きましょうか」
「それでは会議室の方に直接行きますので近くに寄ってください」
私の言葉に兄さんと母さんが驚いたような顔をしてこちらを見る。
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