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「では、魔王と直接対決は『刀姫』と『氷雪』に任せる事になってしまいますね」
「それは元より覚悟の上です」
「ボクも『氷雪』のサポートしか出来ないと思うけど、やれるだけやるさ」
「……貴女がそこまでいうのですか」
「流石に魔王と言うだけあったね。次元が違うと感じたよ」
「『刀姫』の実力は詳しくは知らないが、魔力無しでSSランクに昇った実力者なんだ。それでも次元が違うと言うのか」
「ええ。今は魔王という存在となっていたとしても、元は神と呼ばれる存在。あの独特の気配と雰囲気に呑まれずに動くのは初見では厳しいね」
マコトさんは、次は大丈夫だと言うと、一歩下がって他の人の意見を聞く体勢になる。
「周りの露払い位はこちらで請け負うとして、いつ攻め込むつもりだ?」
「出来るだけ早くがいいですね。時間がありません」
「時間が無い?」
「……そうとしか言えません」
アルカに尋ねても時間が無いとしか返ってこないのだから、私が分かるわけがない。
「では、決行はこれより二日後にするとしよう。それまでは各々攻める準備と、出来るだけ体を休め、当日に備えるとしよう」
ミーテッシャさんがそう言って会議を締めくくった。
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