47人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうしたの?」
「じいちゃんが死んだ…」
頭が真っ白になった
今から逃げる
今から逃げる
確かにばーちゃんはそう言った。
一瞬のうちに涙が溢れた。
「津波にのまれて死んだって」
「親父、嘘だろ?」
「大丈夫だ。じいちゃん泳ぎ上手いから…生きてるかもしれねえから…」
親父の精一杯の強がりが僕をもっと悲しくさせた。
夢でじいちゃんは東京にきた。
肝臓が弱いから飲んじゃいけないのに、大好きな酒と新しい家でじいちゃんは笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!