強要された家出と1年間

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宿屋に着いた俺は、食事も風呂も終えて部屋で工具袋をいじっている。   もちろん、中に入っているアクセサリーをいくつかつけるため。   「あ~、腕刀はいいとして、薙刀は痛かったな。 一回も使わなかったし。 ストックが無かったら絶対に渋ってたわ。」     薙刀のはもちろん、他にもいくつかの物をジャラジャラと身につける。 確かめるように全部を変形させてから、寝た。           翌日から、アリエッティもビックリな狩り暮らしを始めたw   基本的にでかい魔物を仕留めて、十分な生活費を稼ぐ。   十分すぎたが。   いつもの解体屋に持って行き、のちのち使えそうな物は、ギルドで借りた13番倉庫にしまう。   肉は半分を肉屋に売り、残りを宿屋の大食堂にただで提供。 そのかわり、宿代は無料にしてもらってた。   時々、親には手紙を送りなるべく心配させないようにした。     それから長いこと、この単調な生活が続いた。だが、この生活に飽きることはなかった。     そしてさらに時は進み、桜(?)が咲き出す頃に俺の狩り暮らしが終わりを迎えることになった。    
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