序章-キャッツアイ-

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「んん?ここ、どこ?」 どれくらい気を失っていたかは分からないけど、私は土の香りで目を覚ました。 そっと、辺りを見回す。 「うわぁ…」 私の目に映った光景はあまりにも神秘的で、思わず目を見張った。 森…だろうか?木々に、川に、地面にさえ散らばる宝石達に目を奪われる。 しばらく、宝石に見いっていたら前方に人影が見える。 逆光で顔はあまりはっきり見えない。 「あの、貴方が私をここに連れてきてくれた声の人?」 立ち上がり、その影に走りよる。 「やあ、シオリ。起きたんだね。」 「………」 私は声を失ったかのようにその人を見た。
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