序章-キャッツアイ-

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今日も一日が終わる。 代わり映えのない毎日。 苦痛にも思える尊い時間… 「栞、今日皆で遊びに行くんだけど栞はどうする?」 「ごめん!今日も用事があるんだ。」 必ずと言っていいほど私は友達からの誘いを断る。 彼女達の物語に入りすぎると望んでしまうのだ。 …私も、自分の物語が欲しい、と。 だけどそれはどんなに望んでも叶わないこと… ならばいっそ望まなければいい。 こんなに惨めな気持ちになるのなら…私はもう、何も望まない。
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