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第一章 決意と招待状
事は静かに、一発の銃声とともに起こった。
僕の名前は八木隼人。東京の大学に通う普通の大学生だ。
朝、納豆ごはんを食べて駅まで歩き、7時35分の電車にのる。
昨日終わらなかった課題をやっていると、
「おはよー隼人。また今日も納豆食べてきたの?」
いつもの元気な声。斎藤守里(しゅり)だ。幼稚園からの幼なじみで、無類の納豆嫌いである。
「ダメなのかよ」
「ダメよ!私はこの世から納豆が消えるボタンがあれば間違いなく連打する!」
納豆の嫌いさを力説する守里を受け流し、課題を終わらした時に電車が学校の最寄り駅に着いた。
「ほら、今日の課題もやってねーんだろ?」
「もちのろんだよ!」
俺の渡した課題を受け取り、学校へとダッシュしていった。
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