ワタシヲ、タタカイ二マキコムナ

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 はっとした表情をしながら、顔を引き締めなおしているポニーテル少女。 さて、俺の脱兎もびっくりな逃走タイムが本日2度目。 いや、2日に1回が、1日に2回なんて逆転しなくてもいいのに。 こっちは全力で逃げなくちゃいけないんだぞ? 『後20秒で戦闘に入ります』  そんな声が今度は頭の中で響く。 俺は逃げますよ?だって勝てないもの。 3の奴が出てきてくれれば、何とかなるかな? 同じ数字になった場合、後は持ってる技術とかが大きく関係するから。  勿論低ランクでも、技術があれば高ランクに勝つことは可能だが…… 俺がそんな戦闘技術を持っていると訳がない。 というより、この日本にそんな技術を磨いてる奴がいるのか?  確かに空手とか柔道とか剣道とかやっていれば、一般人よりも強いかもしれないが…… 俺は一般人、そんな護身術なんか覚えていません。 よって行き着く結論は逃げる。  そんな事を考えながら、俺はそそくさと教室から外へと出る。 『残り10秒……』  できるだけ遠くに走りますか! 廊下を走ってはいけませんとか、張り紙が見えるがスルーさせてもらおう。 そんな訳で、廊下を全力疾走しましたよ。 え?周りの奴らからの視線が痛かっただろって? 痛すぎて軽く涙が出てますが何か? そんな痛い視線の中、なるべく教室から離れた所で突然頭の中で戦闘開始の音声が流れる。 『戦闘開始』  それと同時に後方から爆発音。 おいおい、初っ端から派手な技使うね~と俺は思いながらも、ひたすら走る。 先程の痛い視線を向ける奴らが居なくなった学校内を走る。 「今なら先生に怒られることも、他の奴らに痛い視線を向けられる事もないから堂々と逃げれる!」  そう思いながら、階段を飛び降りるように下の階へと逃げる。
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