プロローグ

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 そんな事を思いながら、徐々に戦地から離れていく俺。 ちなみに、この世界に入れる奴は結構居るらしい。  家族旅行に行った時や、中学校での修学旅行の時などにも迷い込んだからな―― というか、絶対に2日に1回は迷い込む。  それにしても、最弱は辛い。 敵に会ってしまったら、選択肢は、1気配を消す、2逃げる、3隠れる、4必死に息を殺すだからな。  そんな事を思っていると、後方から1つ爆発音が響いた。 軽く地面が揺れ、それが爆発の大きさを物語っている。 「お、やっと終ったか」  俺はそう呟きながら、崩れ始めた世界を眺める。 まるでガラスが割れるように、世界にヒビ入り細かいガラスの粒へと変わるように世界が崩れていく。 そして崩れた世界と全く同じ世界が再び顔を出す。  今度は人が普通に居る、俺達が住んでいる普通の世界が。 「さて、入学式に遅れないようにしないと」  俺はそう言いながら、ゆっくりと学校へ向かって歩き出す。 というか、あの女の子俺と同じ学校の制服だったよな? 絶対に巻き込まれる予感しかしないから、今日は学校に行くのをやめようかな。 と軽く先程のファンタジー少女を思い出しながら、ため息をついたのだった。
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