★親父の帰省★

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こっからしばらくは、画面のターンだ! 雛 『馬鹿…もっと早く言ってくれれば…ちゃんと送ってあげれたのに…』 静久 『はは…言ったら、やってくれたんだね。嬉しいな…』 雛 『あ…か、勘違いしないでよね! 送ってあげれたって、クラスの皆でって事なんだから!』 『本心なのか性格なのか、雛は顔を紅くして僕を指差した。』 静久 『…そっか。』 雛 『あ、えと…』 静久 『君がどういう心持ちか分からないけど、とりあえずこれだけは言わせてよ…』 雛 『な、何よ…』 静久 『…じゃあね。』 雛 『…!』 静久 『雛と友達で、楽しかったよ。』 雛 『あ…う…!』 『…本当に言いたい事は言えていない。 でも、これは確かに言いたかった。 これを言えないと、一生未練が残りそうだったから。』 静久 『また会えると良いね… じゃあ、僕は…』 雛 『ちょ…ちょっと待って!』 静久 『…ん?何?』 『不安そうに顔を歪めた雛が、僕を呼び止めた。』 雛 『ア、アタシも…その…言いたい事があるから…』 静久 『え?』 『雛も言いたい事があったなんて… 学校にいた時は、そんな素振り見せなかったのに…』 雛 『えと…その…ア、アタシ…あの…じ、実は、アンタの事…』 静久 『何だよ、まどろっこしいなぁ。』 『ごにょごにょしてて、僕も聞きたいのにはっきりと聞こえない。』 雛 『~~~~っ…か、感づきなさいよ馬鹿ぁ!どんだけ鈍いのよぉ!』 静久 『へ!?な、何!?』 雛 『……き…』 静久 『へ?』 雛 『好き!アタシ、ずっとアンタの事が好きだったの! 小さい頃から、ずっとぉ!』 静久 『え…!?』 『ゴウッ… 一陣の風が、僕らの間を吹き抜けた。 ちょっと待て…今、雛はなんて…?』
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