★親父の帰省★

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雛 『ずっと言いたくて…でも、言えなくて… ほら、アタシって素直じゃないじゃん!?だから、さ!』 『そこまで言うと、雛は目尻に潤いの雫を浮かべた。』 雛 『我慢してたのよぉ…アンタが、他の女と話している時… で…今日の今、やっと千載一遇のチャンスが来たと思ったら… うっ…ふえぇ…』 『雛は自分の想いを吐露し、ぼろぼろと涙を溢し始めた。』 静久 『雛…』 『知らなかった。 ずっと、小さい頃から、雛はこんな性格だった。 嫌われてるものだと思っていたから…』 静久 『言うのが遅すぎるよ、雛…』 雛 『うぅ、うるさいわねぇ… アンタがいきなり言うのが…悪いくせに…』 『間違っちゃない。 そして、嬉しかった。』 静久 『雛…!』 雛 『え…っ!?』 『驚く雛を尻目に、強く抱き締めた。強く、強く。 本当に嬉しかった… 僕も…』 静久 『僕も…雛が好きだ…』 雛 『え…嘘…!?』 静久 『嘘なもんか…』 『やばい。泣きそう。 僕も、雛が好きだったんだ…』 静久 『ありがとう、雛… 君の気持ちを聞けて、本当に良かった…』 雛 『うぅっ…う…うえぇぇん…』 静久 『泣かないでよぉ…僕も泣きたくなるじゃない…』 雛 『だって…だってぇ…』 『泣き声を聞きたくない。 涙を誘われるから… だから…』 雛 『ん、む…!?』 『雛の口を、僕の口で塞いでやった。 雛も受け入れてくれたのか、それからしばらくはこの時間が続いた…』 『─翌日。』 『雛は、快く僕を見送ってくれた。 もう涙は見せないで。』 雛 『ばいばい。』 静久 『うん、ばいばい。』 『僕と雛は指切りをし、互いに手を振りあった。 また会う事を約束して…』 --HAPPY END-- 修斗「…あぁ、終わったか。」
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