★再会★

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修斗「ったく…あれ?そーいえば静久(シズク)は?」 静久ってのは、俺の妹。11歳の小学6年生。 生徒会長らしいけど、ホントか知らない。 みなみ「静久さんなら、もう行っちゃいましたよ?何でも、近々ある修学旅行の事らしいですぅ。」 あぁ…来月、修学旅行だもんな。 修斗「ふぅん。んじゃ、俺もう行くから。」 素っ気ない返事の後、俺はいつの間にかあったトーストを手に持ち、玄関へ。 みなみ「あらぁ…?もう行ってしまうのですか?」 はいはい引き止めない引き止めない。 逆に時間無くなるから… 修斗「出来てない宿題をやりたいからな。早めに行くよ。」 え?やっとけよ? いやいや、家じゃ何故か集中力が途切れるだろ?だからやらないんじゃない、出来ないんだよ。 みなみ「あらあら…じゃあ、いってらっしゃいませ…」 修斗「あぁ、いってきます~」 俺は扉を開け、家のフローリングとは裏腹に暖かい外へ出る。 ぶっちゃけ、トーストを手に持ちながら靴を履く俺ってすげぇ器用だと思う。 修斗「はぁ…」 周りの住宅街は、み~んな住居者がいる。 どれか1つ、空いてる家は無いかといつも思う。 修斗「(やっぱ、絶対なんて簡単に口にしちゃ駄目だよな…)」 今朝の夢がフラッシュバックされる。 その夢に出てきた自分に、今更ながら後悔の念を向けた。 修斗「…来夢か…」 俺はトーストを一口含み、学校へ向けて歩き出す。 来夢は今頃どうしてるだろうと、片時も忘れなかった幼馴染みに想いを馳せながら。
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