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─台舞(ダイブ)高等学校。
3階の1年3組が俺のクラス。
特に急いでる訳では無いが、階段は一段飛ばしがモットー。
修斗「ほっ、ほっ…」
余裕の鼻歌を歌いながら、軽やかに階段を登っていると…
「おーい、修斗!」
修斗「ん?あ、よう!和馬!」
俺を呼ぶ声がしたので後ろを振り返ってみると、階段の踊り場に俺の友達である櫛原 和馬[クシハラ カズマ]がいた。
中学校で初めて出来た友達。好きな漫画で馬が合った。
和馬「おはようさんで。ところでよぉ、知ってるか?」
修斗「何が?」
和馬「なんと!うちのクラスに転校生が来るらしいぜ!」
修斗「マジでぇ!?」
学生のささやかなる夢、転校生。つか、俺達自体まだ入学して1ヶ月にも満たないんだけど…まぁ良いか。
和馬「しかもな…」
と、和馬は不気味に怪しく微笑む。
いや、マジでリアルに怪しい。
和馬「女だ。」
修斗「キタコレェ!」
異性と知り、柄にも無く大声で歓喜を表した。
3、4人に見られたが何、気にする事は無い。
和馬「ただまぁ、期待値は低いんじゃないか?リアルの美少女なんて数える程だぜ?」
修斗「そうだよな…でも、漫画みたいにとまでは言わないけど、まぁパッチリした目は欲しいよなぁ…」
あんな目はあり得ないよな…と思いつつ、期待をする俺は馬鹿だろうか?
和馬「馬鹿だろうな。」
この野郎…読心術クオリティだと…!?
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