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ガララッ…
木製の扉特有の情緒ある音を立てながら、扉を開ける。
当たり前だが、全く変わらないいつもの風景。
先に来てた奴らが、ワイワイ騒いでいる。
和馬「いや~、にしても寒いな~」
修斗「そうだよな~」
冷気が入ってくるのが嫌なんで、扉を閉めると…。
ガララッ
修斗・和馬「ん?」
「お前ら…担任の目の前で閉めるとは良い度胸をしてるじゃないか。あ?」
閉めたばかりの扉を開け、1-3担当の教師である柊 実殊(ヒイラギ ミコト)が入ってきた。
ん?女で24歳で独身でとびきりの美人だが?それがどうした?
ちなみに、身長は目測だが155ぐらい。ちっさい。
つか、いつもより早いな…
実殊「何をぼ~っと突っ立ってる?ほら、早く席に向かえ。」
修斗「は~い。」
和馬「すんませ~ん。」
考える間もありませんでした。
ま、何でかは大体分かってんだけど。
実殊「おい、号令。」
生徒女「きり~つ。」
ガタタッ
クラス会長の号令と同時に、皆が立ち上がり…
生徒女「れ~い。」
気怠く挨拶すると、頭を下げる事無くぞろぞろと座る。
俺も下げない派だけど。
実殊「はい、皆おはよー。突然だが、転校生を紹介するぞ~」
と先生が言い放った瞬間、ダルダルムードだった教室が一気にざわめき出した。
やっぱこれか…
俺がちらっと和馬の方を向くと、和馬がドヤ顔で視線を返してきた。
不愉快だったから、後で死刑だ。
生徒男「せんせ~!その転校生は男ですか?女ですか~?」
出た、お約束…
ぶっちゃけお前と仲良くなる事が決定されてる訳でも無いんだし、訊かなくて良いだろ…
まぁ、俺も喜んだ1人だけど…
実殊「ふっふっふ…喜べ野郎共…」
女ですが?えぇ、女ですとも。
とまぁ、こんな思わせ振り発言だと…
ウオオォォオ!
血気盛んな男子は喜びますわなぁ。
しかし、先生は衝撃的な言葉を放った。
実殊「ニューハーフだぞ~」
ピタッ…
あれほど騒いでいた男子が、一気に静寂した。
もちろん、俺も然り。
(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)
から
(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)
うん、こんな感じになった。
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