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坂を駆ける。
猛ダッシュ!
この丘の天辺にダチが不良に絡まれてる。
すれ違う人は変なもの見たように目をそらす。
男は叫んだ。
「だって、男のくせにネグリジェだから!」
「はい。カット~。休憩にしよう」
監督の言葉で現場は和み、緊張が解けた。
高校の映画研究部。
略して映研は日夜、ひたすら『走る』映像に情熱を燃やす監督で先輩の、日比谷日火(ひびやにちか)さんに引っ張られ、ひたすら走っている。
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