君のいた夏

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次の瞬間黙ってしまった。 スクール水着…。長い髪を二つに上げても肩まで伸びている。眉より少し長い前髪…。 パッチリとした瞳。背が僕より高い年上の女の子がいた。 太陽の暑さのせい?違う違う!あ、あれ?ドキドキする~!何だよ!止まれよ!緊張が走る…。 そうだ、潮風が柔らかく肌に当たるように感じるのは、彼女のせいだ。楽しみにしていた焼きそばの味すらわからないのは、…彼女のせいなのだ。 僕は緊張の元である、この二つ年上の彼女と少しでも一緒にいたいと思った。 彼女は僕の方を見ると笑いかけてきた。 「ヨロシクね!」 声が出なかった。 何と言ったら良いのだろう。ヨロシク!って返事を返せば良いだけなのに、全身が燃え上がるような恥ずかしさに包まれていたのだ。彼女の顔を見上げられないまま僕はボソッと声にならない声で彼女に返事をしたのだが、彼女はすでに母親らしき人の所に走って行ってしまっていた…。 同時刻……ゲン君は、海パンからチン○を取り出し幼稚園児に見せびらかせ、父親にメチャメチャに殴られていたが、ゲン君の存在などその時の僕にはもはやどうでもよいことであった。
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