1.ふたりきり

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「アイも手、大きいよね」 「ひ!人が気にしていることを」 「まあ、俺よりは小さいけどね」 「アキラより大きかったら立ち直れないわ」 また、ケタケタと肩を震わす。つられて私も笑っていた。 そして沈黙が訪れた。 私は意を決して、アキラの肩にもたれてみた。 アキラの表情は見えなかったけれど、アキラが深く息を吸ったのが分かった。 そしてアキラは私の手を軽く握った。
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