1.ふたりきり
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部屋に響くのは俳優さん達の声だけだった。 さっきまでぐるぐると色々考えていたのに頭の中はカラッポで、本気で映画に集中していた。 気が付けば、私達はベッドと密着した壁を背もたれに体育座りをしていた。 さらに驚いたことに、2人で1つのタオルケットを膝に掛け、私の側面とアキラの側面がぴったりくっついていた。 「!っくしゅん」 驚きのあまりなのか、私はくしゃみをしてしまった。
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