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「なんかヤだ
俺、みたいで」
言えばソラは
少し寂しそうに目を伏せた。
「ミズキは、ミズキがキライ?」
「……」
「ね。オレはミズキのこと
ちょースキだよ」
だから、ミズキも。
ミズキをスキになってあげてね。
「じゃないとミズキの絵が
かわいそうだよ」
そう言って彼は
俺にその一片を優しく握らせた。
『ミズキの絵は、ミズキの心だね』
あの日の俺も。
きっといつまで経っても
俺は俺を受け入れられずにいるのに。
俺は俺をキライになることなんてない。
本当は。
ソラが一番、自分がキライなんだ。
ソラを世界で一番憎んでいるのは、
ほかの誰でもない。
きっと、それはソラ自身だ。
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