第一章

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ソラと こうして二人でいられるのは 登下校とこの僅かな時間だけで いつも人に囲まれて 笑顔を振りまくソラは 決して弱音は吐かないけれど。 でも俺は。俺たちは。 知ってんだ。 彼は、みんながそう言うように いつも笑っているわけじゃない。 でも、知ってるだけなんだ。 俺は。俺たちは。 知っているだけで、それだけで。 きっと拭うことも、分かることも できやしない。 「ね、コウキ」 「ん?」 「明日も、」 一緒に。学校。来ようね。 伏せた目に 長いまつげが そこを覆うように隠した。 太陽が、キラキラしてて。 輪郭が、キレイだった。 「ん。」 .
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