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「だから」とララは続ける。
「私がいれば通る協力も通らなくなる。任務に支障が生じるけどそれは私の責任。私が招いた失敗」
「だったら少し考えて動いてくれ。もう遅いがな」
「……ええ、そうね」
「だがな、お前を立ち合わせないなんてしないからな」
思わぬ言葉にララは顔を上げた。
「なに言ってるの? さっき私が足を引っ張るって言ったばかりじゃない」
「これはお前の依頼だ。お前抜きでやるなんて馬鹿馬鹿しい」
「だとしても」
「うるせぇ。だとしてもじゃない。お前がここで何をして嫌われたか知らないがそれでも連れる。そして、それでも足を手に入れる。別に現段階は中隊規模の部隊を要請するようなものじゃない。お前が嫌われ者? 関係ない」
「……呆れた。貴方は本当の馬鹿ね。自信家か馬鹿のどちらかと思ってたけど、狂ってる馬鹿よ」
「俺に狂ってるなんて誉め言葉だ」
「…………ありがとう」
「どういたしまして」
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