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十五発と十七発の弾丸は二十秒足らずで撃ち終わった。
ベレッタを一度テーブルに置いてイヤーマフを首にかけた。穴だらけとなった悲しきターゲットが、智和の元へと送られる。
七発は胸へ。五発は見事に頭を撃ち抜き、三発は頭を掠めていた。
「相変わらずトモ君は凄いね~」
「30メートルでこの条件なら、練習すれば誰だってこうなる」
ターゲットを足下に置いて瑠奈のターゲットを確認する。
十発は胸。七発は少し外れてしまっていた。
「昨日より悪いな」
「なんだかやる気が起きないんだよね~」
「真面目にやれ」
呆れて溜め息を吐(つ)いた時、「あ、そうだ~」と思い出したように瑠奈が話題を振ってきた。
「これ終わったら春奈さんの店行こうよ~。琴美さんも誘ってパフェ食べよ~」
「なんだいきなり。それに放課後だからって琴美さんの予定が空いてるとは限らないぞ」
「え~」
「えー、じゃねぇ」
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