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晴れた土曜日の朝。天候に恵まれた空は青く澄み、雲一つない世界が広がっていた。
その空の下。IMI敷地内の道を歩く二人の男女。
黒を基調とした学生服に身を包んでいるのは、IMIに所属している高一期生の智和。隣を歩くのは同じ学年で同じ学科、同じクラスの瑠奈である。
「よく晴れたね~」
「そうだな」
「トモ君素っ気ないな~」
言葉では不満を表している瑠奈だが、表情を見る限りでは、楽しそうに笑みを見せている。
女子にしては高いであろう身長と、特徴的な腰まである黒髪のツインテール。ブレザーの上からでもグラマーな体型がわかる。
対して智和も背は高くて細身の体型。瞳が淡褐色(ヘーゼル)なのは、青色(ブルー)の瞳を持つアメリカ人の父親の影響だ。唯一、父親から受け継いだ容姿の特徴とも言える。
容姿は日本人の母親で、性格は父親から多少引き継いでいる、らしい――姉に言われて初めて自覚した――。
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