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上映開始から数十分後―。
風太と瑞奈は、何か変な臭いがするのに気が付いた。
まるで何かを燃やしているような臭い―。
何の臭いか確かめるため、上映中の暗い館内を見渡した。
すると、それまでいたはずの他の観客が全員消えていたのだった。
「瑞奈、他の客がいない。それにこの臭い、まさか火事じゃ…」
その通りである―。
この映画館の売店から出火し、信じられないスピードで火の手が廻ったのであった。
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