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ここで風太は異変に気が付いた。
火が自分達の周りまで迫っているのに、熱さを全く感じないのである。
「風太…。貴方、風の力を目覚めさせていたんだね。じゃあ、手伝ってくれる?」
そう言って瑞奈は、天に右手拳を突き出し、人差し指を立てた。
すると、瑞奈の周りを水の渦が地面を突き破って吹き出し包み込んだ。
「風太、貴方の風の力を貸して…。風の渦を起こして…」
瑞奈に促され、風太は瑞奈と同じように右手を天に突き出し、人差し指を立てて、風の渦で自分を包み込んだ。
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