11人が本棚に入れています
本棚に追加
息が出来ない状況で、何とか風の剣を作り出し、それで髪を切断し、風太は自由になった。
だが、瑞奈は依然として絞められたまま―。
助けたくとも、絞め技を解いたばかりで動けない風太―。
瑞奈は、このまま絞め殺されるのを覚悟した。
その時、プーシの前に、何処からかある二人が現れた。
一人は白髪で背の低い老人で、もう一人は美しい顔付きの少女だった。
「何事か?」
プーシが尋ねると、老人と少女は微笑みながら頭を下げた。
「わざわざ、御手を汚す必要はございません。我々が始末致します」
最初のコメントを投稿しよう!