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学校でも、それまで皆勤賞だった風太が急に連続遅刻記録をスタートさせた事に、友人たちは心配し、よく眠れる枕やリラックス出来る音楽CDなどを提供した。
「ありがとう。でも大丈夫だから」
提供される度にその言葉を返すのだった。
夢を見始めてからちょうど18日目の夜、就寝する少し前に風太は変な感覚に見舞われた。
自分の周りの空間が、セロハン紙や下敷きを曲げた時のように歪み、自分の真上に突如出現した黒い闇の渦に吸い込まれたのだった…。
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