始まり

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兄はその女の隣に座る。 「お前もはやく座れよ」 そう急かされ座るが… この状況は…悪い予感がする。 ソワソワと落ち着かない。 「まあ…話しは何か食ってからにしよーぜ。」 ここでもなぜか勿体振る兄貴。 胸騒ぎがしてならない。 てか、誰だよこの女… 「…まず自己紹介だけでもしてくれない?誰だかわからない人と飯食いたくない」 「はぁ?」 最もらしいことを言ったと思ったのに なぜか兄はキレた。 なぜだ? あ、兄は短気だからか。 「ちょっと浩司!!弟さんの言う通りだよ!!」 兄の横に座っている女は 俺をかばってくれた。 「あ…うん」 短気な兄は黙った。 すごい女だな… 「私はナツミって言います。あなたの話しは浩司からよく聞いてるわ。歳はあなたと一つ違いの20歳。よろしくね!!」 「あ、はい…、よろしく。」 「おいおい素っ気ないな…結婚する相手だぞ?」 …だれが????? だれがだれと!!?? 「お前らが」 心の声が丸々聞こえちゃった??!!
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