赤。緋。朱。

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「今度こそ、殺してあげる」   一歩、一歩こっちに向かってくる。   「本気、なのか?」 「当たり前。貴方が本当に私の邪魔をするのなら」   「お前の目的は、なんだ?」 「私?私の目的……ね」   少し考え、そして言う。   「生きること、かしらね」   それは少し寂しげで、自嘲的な微笑みだった。
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