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その人は、赤い鎌を持ってるの。
緋色で彩られたドレスに
朱い目。
それで、私に話しかけてくるの。
「貴女の怖いもの、私が壊してあげますわ」
って。
-・-・-
「……貴方達、自分の立場わかっているの?」
校舎裏。
芽衣は学校の不良グループに呼び出されていた。
……何故か僕も伴って。
「あ?どっちが立場わかってないんだ?死にてぇのか?」
ため息をつく芽衣。
「お好きなように。貴方達にそれが出来るなら」
何かがキレたのか、彼らは一気に芽衣に襲いかかってきた。
芽衣はそれを全ていなし、かわし、弾き、防いで的確に反撃をしていく。
僕はとりあえず離れて見ておく。
芽衣はおもむろにポケットを探り始め……
カッターナイフを、取り出した。
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